静岡県労働者学習協会第42回総会が開催されました


2014年6月29日、静岡県労働者学習協会第42回総会が静岡県評会議室開催されました。内容を報告します。

 

原田会長あいさつ 「人生をかけて改憲戦略とたたかう」

二つの点に関してお話します。一つは6月24日に出た「骨太の方針」「新成長戦略」の閣議決定について、もう一つは集団的自衛権容認の閣議決定が7月1日に行われるということで、それをめぐる動きについてお話をしたいと思います。まず1番目ですが、「骨太の方針」「新成長戦略」はめちゃくちゃなものですよね。「学習の友」7月号に掲載されていますが、安倍首相は日本の労働者の権利を既得権益の岩盤として、自ら岩盤を打ち破るドリルになるんだということを公言しているわけです。すべての既成のものをぶち壊していくということで、その中味が「骨太の方針」「新成長戦略」であるわけです。法人税を20%台へ、消費税率は10%に上げる、社会保障を徹底的に効率化、医療費抑制、年金の自動的削減等があります。雇用関係では、労働時間規制の取り払い、残業代ゼロ制度、新裁量労働制、限定正社員制度などです。医療では国民皆保険の解体を目指しています。また配偶者控除の廃止・縮小、さらには原発再稼動、原発輸出が明記されています。

2番目に集団的自衛権ですが、まず公明党の動きですが、今までの慎重から一転して合意していくという方針を打ち出しました。「武力行使」の3要件が再提示されましたが、政府の想定問答集では「新3要件を満たす場合には・・・、個別具体的な状況に即して、政府が総合的に判断」するとなっており、無限に拡大解釈できるようになっています。世論調査では共同通信で反対55.4%、朝日新聞で反対56%です。政府与党の今後の予定は、7月1日に閣議決定を行って、9月の臨時国会で、自衛隊法、周辺事態法、PKO法等々15以上の法律を改定しないと、閣議決定をしても集団的自衛権は行使できないわけです。12月に日米新ガイドラインを策定していくということで、たたかいは閣議決定されたら終わりじゃないんです。世論で騒然とした情勢を作っていく必要があります。

山田敬男氏は「学習の友」7月号「海外で殺し殺される国への大転換」の中で、「私は自分の人生をかけて、この改憲戦略とたたかわなければと決意しています」と述べています。山田会長と想いはまったく同じです。

総会での討論は以下の通りです。

沼津支部(原田)

毎月、定例会を開き「学習の友」の学習会を行っています。勤通大では民医労の三島共立病院で基礎コースの学習会を行いましたが、基礎コースを毎月1年で終了することは無理で、前段としての学習が必要と感じています。

静岡支部(石川)

毎月、「学習の友」の学習会を行っています。また支部の活動ではないですが、資本論学習会が5月に終了し、10月頃から1部を再開する予定です。

浜松支部(中谷)

毎月、定例会を開き「学習の友」の学習会を行っています。資本論2部が11月に終わる予定です。

 

県評初級労働学校(種本)

6月22日、労組若手幹部向けに、全労連組合員教科書を使った初級労働学校が行われました。生徒は17名でした。

寺子屋in池田学習会(内田)

毎月第4水曜日に、「学習の友」を使い、寺子屋in池田学習会を行っています。これまで自民党憲法草案批判や集団的自衛権の問題を学習してきました。

民医労静岡支部(多田)

昨年度の勤通大基礎コースの学習会に続き、今年6月から「学習の友」の学習会を行っています。

組織強化

財政基盤確立の観点から、支出の抑制と収入の検討が必要です。当面、会費は月300円のままで、寄付金を賛同される人から集めることになりました。(年間1口1000円、目安2口2000円)

役員体制

5名の方が健康上の理由等で退任されます。山田元二氏からメッセージが届きました。

 

コメントは受け付けていません。