山田氏のキューバ旅行報告 社会・政治のあり方を決めるのは人民


静岡市『学習の友』学習会

今回は2月号の3つの記事を読み合わせしました。その中で山田敬男労教協会長の「キューバ旅行から考える」を紹介します。キューバがソ連崩壊やアメリカの経済封鎖等の困難な中で、社会主義をめざす体制を守り抜くことがなぜできたのか。それは、「キューバの政府と人民」が「必死になって革命の成果を守り抜いてき」たからだと言います。「革命の成果」とは、「象徴的には医療や教育の無料化といえます。」医療をみると、ファミリー・ドクター制を充実させ、すべての家庭を診療対象とするシステムを作り上げ、地域に根ざして市民の命と健康を守る努力が追求されています。教育も大学まで無料です。子どもの教育権を守る努力が必死になって、行われています。地域に「老人の家」と言う社交クラブのシステムが組織され、生きがいを創造するコミュニティー活動が積極的に推進されています。社会的弱者を守ることが平等社会の実現であり、民主主義であるという考え方があたりまえのように社会に根付いています。体制を守るには、政府と人民の団結が決定的な意味を持っています。とくに人民が主権者として成熟することが重要でした。山田氏が党員ではない女性のガイドさんに尋ねた答えとして、キューバの社会や国家のあり方を決めるのは、共産党ではなく人民である。共産党はサポートだ。社会や政治の要職に就く場合、党員であるかどうかでの差別はない、とのことでした。キューバの力強さを感じる報告でした。

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