第32回『資本論』学習会 第12章「分業とマニュファクチャ」の1節から3節を学ぶ


4月12日(木)第32回『資本論』学習会を開きました。第12章「分業とマニュファクチャ」に入りました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「マニュファクチャは16世紀中頃から始まったが、現代の日本でもこの生産方法は生きている。60年代には大企業でも行われており、中小企業などでは今でも行われている」「日立の工場でもドリルで4つ穴を開け、電動トルクドライバーでネジを締める作業が流れ作業で行われている」「本文の中で『全体労働者』『部分労働者』『細目労働者』という言葉をマルクスは使い分けているがこれは何故か」「『全体労働者』は商品を工場全体の労働者によって作り上げられている事を指している。『部分労働者』は商品の部品を作る作業をしている労働者の事を指している。『細目労働者』は、部品を作るのに必要なパーツなどを作る作業に従事している労働者を指しているのでは」「本文最後で『マニュファクチャはそれがとらえられるどの手工業においても、手工業がきびしく排除したいわゆる不熟練労働者の一階層を生み出す』と言っているが、この事により、手工業に従事する労働者と比較し労働者の就業費が必要なくなり、労働力の価値を引き下げる役割を果たすのではないか」など意見が出ました。
◇次回は、4月26日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」12集会室。内容は、4節「 マニュファクチユアのなかの分業と社会のなかの分業」、第5節「 マニュファクチュアの資本主義的性格」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊です。

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