労働者の雇用改善に逆行する 政府の「規制緩和」のエゲツナイ中身


静岡市では毎月「学習の友」で学習会を開いています。7月は10日に行いました。

今回は3名で7月号を読み合わせ学習を行いました。

まず、40ページの「安倍政権が進める労働の規制緩和とブラック企業」関西大学

森岡孝二教授の記事を読み合わせました。

非正規

2008年のリーマンショック以後日本経済は、製造業を中心に大不況に陥り、非正

規労働者のみならず、正社員のリストラ解雇が広がり、その影響で学生の就職難が

一段と深刻化しました。こうした中で、学生たちから「悪質な働かせ方をしている疑い

がある会社」という意味を込めて「ブッラク企業」が現れました。しかし、これは不況の

せいだけではなく、80年代半ば以降の「雇用の非正規化」の政府の政策によるもの

です。80年代後半から25年を経過した2012年の非正規労働者の比率は、17.5

パーセントにも増加しています。若年層に至っては、33.1パーセントも増加していま

す。ところが第二次安倍内閣の「雇用改革」は、「残業ただ働き法」の検討がされて

いるのです。自民党は昨年9月「企業が世界で一番活動しやすい国をめざす」と日

本経済再生プランを発表しました。更に、内閣の諮問会議「産業競争力会議」は、

無効な解雇でも金銭の支払いにより有効とする制度の明確化を求めています。これ

と関連して正社員と非正規社員の中間身分として、勤務地や従事する職種を限定

した「限定正社員」なるものを設けるとしています。踏んだり蹴ったりの政策です。

次回学習会は次のとおりです。8月号を持って

日時  8月7日(水) 午後7時から

場所  静岡県評会議室  8月7日は第一水曜日です。お間違えなく! どなたでもお気軽にご参加ください。