『資本論』第8章、第3説「搾取の法的制限のないイギリスの産業諸部門」を学ぶ


12月14日(木)第24回『資本論』学習会を開き8名が参加しました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「マルクスは、当時『信じられないほどのパンの不純物混和』と言っているが、同じくコーヒーにも不純物が入れられており、不純物の入っていないコーヒーを求めて、この時期に労働者が自ら事業に参加するようになり、これが生協の始まりとなった」「婦人服仕立所での長時間労働での過労死の例が出ているが、今日の日本でも電通の職場なとで過労死が大きな社会問題になっている」「40時間から50時間の長時間労働による鉄道事故で数百人の乗客が死亡したと言っているが、今日の日本では観光バス運転手の長時間労働による事故があり、日本は19世紀のイギリスと同じ状況だ」「少し前になるが日立の鋳造職場で労働者が『みんな職場を退職すると2~3年で死亡してしまう、資本家は上手く俺たちを使っているのだな』との声を聞いたことがあり、搾取の渇望は19世紀のイギリスと今日の日本と同じだと感じた」「当時も働き過ぎによる労働者の死亡は、婦人服女工だけでなく鍛冶屋の職場でも死亡率が高いとの例がある」などの意見が出ました。
◇次回は、12月21日(木)午後6時30分より、会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、第4節「昼間労働と夜間労働。交替制」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。