第30回『資本論』学習会、第4篇「相対的剰余価値の生産」に入る。


3月8日(木)第30回『資本論』学習会を開きました。 今回から第4篇「相対的剰余価値の生産」に入りました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「『商品を安くするために、そして商品を安くすることによって労働者そのものを安くするために、労働の生産力を増大させることは、資本の内在的衝動であり、不断の傾向』とあるが」「生産性の増大が、商品を安くすると同時に、その商品に含まれている剰余価値を増大させる。この事は、何故資本が商品の価値を引き下げようとするのかの疑問への答えとなるのでは」「資本は商品の価値には関心がなく、その剰余価値に関心がある。この関心に答えるのが生産性の増大ではないか」「相対的剰余価値、絶対的剰余価値の名前の由来は」「絶対的剰余価値の生産は、剰余労働時間を絶対的に延長し、剰余価値を増大させる事であり、相対的は、剰余労働時間と必要労働時間の割合を変化させる事によって剰余価値の増大を実現するために、このような名称が付けられたのではないか」「資本主義社会では生産力の増大は資本家の利潤増大に使われているが、社会主義では、労働時間の短縮の手段となる」「今は生産力の増大は、相対的剰余価値が目的であるが、同時に将来社会の物質的基礎を作る事ではないか」など意見が出ました。
◇次回は、3月22日(火)、午後6時30分より、会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第4篇「相対的剰余価値の生産」第11章「協業」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊。