『資本論』学習会 第6篇「労賃」、第17章「労働力の価値または価格の労賃への転化」を学習する


12月27日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開き、6名が参加しました。第17章を読み合わせしポイント説明を行い討論に入りました。
討論では、「本文の中に『労働力の価値および価格を労賃の形態にーまたは労働そのものの価値および価格にー転化することの決定的重要性が、いまや理解される。現実的関係を見えなくさせ、まさにその関係の逆を示すこの現象形態は』とあるがこの転化と現象形態とはどの様な意味があるのか」「転化とは、賃金が労働力の価値ではなく、労働の価値というように見えてしまう事で、それは単なる勘違などではなく、労働者が資本家に搾取されているという事実を隠してしまう事で、このように現象してしまう事を、賃金の本質は労働力の価値であるのにそれを労働の価値という形に現象する事を現象形態と言っている」「本文で『『労働の価値』という表現は…たとえば土地の価値と同じように、一つの想像上の表現』と言っているがこの意味は」「労働は価値の実体であるが、労働そのものはなんの価値も持っていない。だから『労働の価値』という表現は、想像上の表現である。労働とは労働力が発揮されている経過の事で、価値の実体は、抽象的人間労働である」などと話合いました。
◇次回は、日時1月10日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第18章「時間賃金」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。