「日本近現代史を読む」第12回学習会・夜の部、開く 第21章と第22章を読み合わせと意見交換をする


「日本近現代史を読む」第12回学習会・夜の部を21日に開き、5名が参加、第21章「サンフランシスコ講和会議と日本の戦後処理」第22章「日米安保体制と高度成長」を読み合わせ、意見交換を行いました。
意見交換では、「『歴史の中の戦争責任』の所で、ニュールンベルグ裁判と東京裁判について言及されているが、この二つの裁判の違いは」「ニュールンベルグ裁判ではナチの戦争責任が正面から取り上げられ、現在でも戦争責任が追及されているが、東京裁判では、アメリカの思惑から天皇の戦争責任は免罪され、その後戦犯の多くが釈放され、戦後の保守政党の指導者となっている。この違いは決定的ではないか」「『ベトナム戦争下の日本』で72年に沖縄の施政権が日本に返還された事が書かれているが、この時に沖縄に配備されていた核兵器が残され『核抜き本土並み』と公約したが、これは事実と違うのではないか」「『逆コースの限界』の所で50年代初頭は憲法改正賛成が反対をかなり上回っていたと書かれているが、なぜか」「この時期、北朝鮮が『朝鮮戦争』をおこし、その後、中国が戦争に参加する事により、アメリカと中国との戦争となり、第三次世界大戦の勃発も心配された。この影響が国民の意識に反映したのではないか」など意見が出ました。
◇次回は、日時、1月25日(金)午後6時30分~8時30分、会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、第23章「激動するアジアと世界」、第24章「21世紀を展望して-歴史の現段階」の読み合わせと意見交換。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)

「日本近現代史を読む」第12回学習会・昼の部、開く 第21章と第22章を読み合わせと意見交換をする


「日本近現代史を読む」第12学習会を1月21日に開き、第21章「サンフランシスコ講和会議と日本の戦後処理」、第22章「日米安保体制と高度成長」を読み合わせと討論を行いました。
討論では、「『逆コース』の本格化のところで『54年に入ると、保守党派の中に改憲論が台頭し、改進党や自由党の憲法調査会が憲法改正案を発表した』との記述があるが、現在「日本会議」などが先頭になって憲法改正の動きが活発になっている。戦後改憲勢力は、一貫して運動を進めてきた。憲法改正の動きをストップさせていくためには、自民党政治そのものを変えなければならないと思う」「講和条約の特質として、『片面講和』と『寛大な講和』で、日本の戦争責任の追及や民主化を義務とする条項もなく、もっぱら経済復興と親米保守政権づくり、アメリカとしの同盟関係の強化などを最優先する『講和』となった事が、対米従属をひどくしている原因の一つではないか」「『70年代には、革新自治体で生活する人の数は、総人口の43%となった』とあるが、これがなぜ崩されて行ったのか」「革新自治体は、社会党、共産党、労働組合、市民団体などが地域の共闘組織をつくり共同して選挙を戦い勝利した。80年に社会党と公明党が『社公合意』で共産党を排除する事を合意し、その後の選挙では共同して共闘が壊された事が原因」「高度成長の時期の評価で『本格的な競争型社会』、『企業中心の社会』という評価と共に、『民主主義と人権の社会的定着』の時期とし『日本社会は、両者の対抗とせめぎ合いにもとづく複合的な性格を持つ』と言っているが、この見方が大切だと思う」「『逆コースの限界』のところで、これはむしろ日本国憲法に対する支持を掘り起こす結果となった』と言っている背景として『戦前の『暗い時代』の生々しい記憶が多くの人の中に息づいている』と指摘がある。現代は、戦争体験者が圧倒的な少数派となっている。だからそこ『日本の近現代の歴史』を学ぶ事が大切」など意見が出されました。
次回は、日時、1月25日(金)午後2時~4時15分、会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、第23章「激動するアジアと世界」、第24章「21世紀を展望して-歴史の現段階」の読み合わせと意見交換。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)