第65回『資本論』学習会開く 第7篇、24章「いわゆる本源的蓄積」第3節と第4節を学習する


10月10日(木)第65回『資本論』学習会を開き、第24章第3節と第4節を読み合わせ、ポイント説明、討論を行ないました。

 討論では「『暴力的な土地収奪によって追われた人々は、それが生み出されたのと同じ速さでは、新たに起こりつつあるマニュファクチャに吸収されることはできなかった』として土地を奪われた人々が、文字通り血と暴力で労働者へと追いやられて行った事が具体的事実と書かれている」「『以前は貧民たちは高い労賃を要求して、産業と富とをおびやかした』との言葉を引用し、十四世紀は国家が法によって資本家が『法定賃金率でしぼりとる権利を雇い主に与えた』としているが、今日の日本でも最低賃銀では生活出来ない事がハッキリしている。しかし安倍政権は、千円、一千五百への最低賃銀の引き上げ要求を無視している。これはこの時代の政府と同じ事ではないか」「『十六世紀には一つの決定的に重要な契機がつけ加わった』として『当時は、借地契約が長期で…貴金属の価値、それゆえ貨幣の価値が引き続き低落したことが、借地農場経営者に黄金の果実をもたらした』と言っているが何のことか」「16世紀中頃から 17世紀初めにかけて,中南米からの銀の大量流入によってヨーロッパの貨幣価値が下落し,物価の著しい騰貴が起った事ではないか」など意見が出ました。

◆次回は、10月24日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容、第24章「いわゆる本源的蓄積」第5節「工業への農業革命の反作用。産業資本のため国内市場の形成」、第6節「産業資本家の生成」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。