第40回「現代経済学習会」『経済』3月号「日本の労働・雇用はどこまで変わったか」を学ぶ


3月17日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き、「経済」3月号の「日本の労働・雇用はどこまで変わったか」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「日本では『同一価値同一賃金』という事をスローガンに高い賃銀を引き下げる事をやっているが、ヨーロツパなどの賃銀事情は」「ヨーロツパでは産業別に賃銀が決められ、いわゆる普通に生活出来る賃銀で、教育費は無料、医療費は無料、安い公共住宅がある。日本の年功型の賃銀ではない」「インタビューでは、『普通に生活出来る賃銀』が必要と言われているが、生計費調査で出ている必要な賃銀は幾らか」「25歳単身で約25万円、30代夫婦子供一人~二人で35万円、40代で45万円、50代で60万円、70代夫婦で30万円という調査がある」「『若年の非正規比率は男女と1995年あたりから急上昇』、『賃金指数でみると、98年から大きな変化が始まり』と紹介されている。90年代後半世界と日本の資本主義が行きづまり労働者に対する搾取強化が急速強まり、大企業は本格的な多国籍企業となっていく時期でもある」「打開の方向として『ライフコースに合わせて生ずる『特別需要』に対するナショナルミニマム保証の組み合わせで暮らす』賃金+社会保障を作る事との提案がある。政治の転換が必要だ」など意見が出ました。

◆次回は、4月21日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「《座談会》地域経済の再生を考える」読み合わせ、意見交換。持ち物は、『経済』誌 2020年4月号。