「日本近現代史を読む」第5回学習会 第3章「自由民権運動-国家路線の選択」を読み合わせ討論する


静岡市社会科学学習会は、1月12日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第5回学習会を開き、第3章「自由民権運動ー国家路線の選択」の読み合わせと意見交換を行いました。

 意見交換では「自由民権運動とは何なのかが分からなかったが、テキストで『国民の政治参加を求める運動』と書かれている基本的な性格が分かった」「テキストの29ページに『運動の発端は、1874年1月、前年の政変で参議を辞職した板垣退助らが、民選議院設立建白書を政府に提出したことにありました』とあるが、この政変とは何か」「テキストの24ページに『政府は征韓の方針を決定しました。しかし、欧米視察から帰国した岩倉らの反対とよって征韓論は具体化されることなく終わりました、10月の政変で征韓派は政府を去りました』とある。この時に板垣も参議を辞職したのではないか」「テレビでこの時の板垣退助は上からの民権運動を進め方が、自由民権運動にはもう一つの面があり、それはテキストにも書かれているように新聞記者、弁護士、私塾の教師など市民が参加する運動と言われていた」「国家路線の選択とあるが、五日市憲法や植木枝盛らが憲法草案を作り国の姿を具体的に構想している。その中には法の下の平等、集会・結社の自由、思想・良心の自由、天皇も法律に従わなければならないなど今日の日本国憲法と同じ内容が書かれている」「自由民権運動は、戦前暴徒仕業など言われていた。しかし『草の乱』という映画、また『獅子の時代』という大河ドラマで正しく紹介されている」など意見が出されました。

◆次回は、2月9日(火)午後1時30分~3時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第4章「日清戦争-国際関係の変動」。持ち物は、「増補改訂版・日本近現代史を読む」。