「日本近現代史を読む」第8回学習会 第6章「植民地支配の始まり」読み合わせ、意見交換する


 静岡市社会科学学習会は、4月13日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第8回学習会を行いました。意見交換では、「台湾征服戦争とあるが、日清戦争の結果、日本は台湾を手に入れたが、台湾に住んでいた人々は、反対し日本軍と戦った」「日本の台湾への支配は、朝鮮に対する支配と比較すると穏やかだと聞いているが」「『植民地支配への評価は台湾と朝鮮では違うのか』の所で、共に支配は厳しかったが、ナショナリズムの段階が大きく異なっていたと書かれている」「『植民地領有が日本人に与えた影響』の所で、多くの日本人に大国主義イデオロギーを持たせ、中国人蔑視・排外主義的傾向が日本社会に浸透したと書かれているが、今日でもテレビなどでは中国や韓国を非難する事が行われている」「日本は日清戦争で勝って、北京に軍の司令部を置く事ができたが何故か」「義和団事件の時に、日本を含む8カ国が中国に軍隊を派遣したが、日本以外の国は事件が解決すると軍隊を引き上げだか、日本の軍隊は引き上げなかった。それは日本が日清戦争で中国に勝ったと言うことで強行した」「61ページにある東清鉄道を日本がロシアから買い取る。軍事的にも意味のある。朝鮮戦争の時、日本国内では国鉄の組合がストライキで列車がストップしたら戦争の遂行に影響が出るので、国鉄の組合に対して謀略攻撃がありストライキなどが出来ないようにした」「朝鮮戦争の結果、38度線で分断されるが、元々38度線は日本軍が北は関東軍が管轄し、南は広島に司令部を置く軍が管轄していた。この分断には日本にも責任の一部がある」など意見が出されました。

◆次回は、5月11日(火)午後1時30分~3時30分。会場 「アイセル21」第42集会室。内容は、「第7章 産業の発達と社会の変動」の学習。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」です。

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