「日本近現代史を読む」第20回学習会 第18章「戦局の転換」絶対国防圏の崩壊と東条内閣の退陣、戦争経済の崩壊、絶望的抗戦期における戦場と兵士、などを学習する。


静岡市社会科学学習会は、5月10日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第20回学習会を開き、第18章「戦局の転換」の読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では「テキスト158ページに『9月にはイタリアが連合国に無条件降伏をします。イタリアを占領したドイツ軍との戦闘は続いた』と書かれているが、イタリアをドイツが占領する事情はどの様な事だったのか」「連合国のシチリア島上陸作戦の成功の結果、43年7月24日、ムッソリーニは逮捕・幽閉され、新しく政権を組織したのはバドリオは、その後連合国と休戦したが、この動きを察知したドイツは、直ぐに部隊を展開させイタリア軍を武装解除しイタリア半島を占領した」「テキスト160ページにB29が大量に作られている写真が載せられている。解説には巨額の予算が投入されたとの解説もある。日本とアメリカの国力の差が大きいことは戦争を始める前から分かっていた。しかも日本は世界を相手に戦争をした。何処に展望を持っていたのか」「資料の中にあるように、アメリカとの戦争を始めた時は、約2年は戦争を出来る石油などを持っていたと書かれている。そのため真珠湾を奇襲し早期にアメリカの戦力を崩壊させるという見通しとか、インドネシアやフィリピンを占領し戦争資源を獲得すれば戦争を継続する事ができるという甘い見通しがあったと言われている」「テキスト164ページに『餓死した英霊たち』が紹介されているが、どの様な内容か」「戦争は一般的には勇ましいものと言われているが、戦争の恐ろしさ悲惨さを教えている。日本軍は補給などを考えないで作戦を立案した事によって、多くの日本兵は食糧がなく戦闘でなく餓死した」などの意見が出されました。

◆次回は、日時は、6月14日(火)午後1時30分~3時30分。会場は、 「アイセル21」第42集会室。内容は、 第19章「敗戦」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」。