若者の課題に労組も力の発揮を‼ -青年の仕事と暮らしの実態調査結果を分析


5月11日、静岡市内において「学習の友」学習会を開催しました。

今月号は、特集「青年をとりまく状況と労働運動・社会運動」です。その中で、「若者の生活・労働実態にみる課題・要求―労働総研若者調査を素材に」(静岡県立短大准教授 中澤秀一)を読合わせしました。全労連を中心にした単産・地方組織から回答を得たもの。有効回答1515件20~30歳代が90%です。「仕事の充実感」「仕事上の問題」「仕事上の相談相手」「働き方」「労組加入の動機」「労組の有無」「労組の情報媒体」「生活の満足度」「政治・社会に対する考え方」などの設問の回答をまとめ分析しています。読合せの後の討論では、次のような意見がありました。「政治社会に対する考え方は、否定的なところはあるが、『みんなが力を合わせたら組織や社会を変えることができる』の回答は、たしかに低い年代ほど低いのだが、それでも70%弱で肯定的だった。決して低くない、割と健全・まともと思った。」「『民間の活動に期待をよせている』と指摘をしている。」「青年が政治が自分と遠いものと思うのは、政治家が政府と変わらない者という思いがあるのではないか。」「生活の満足度でも6割が『満足』でも、賃金が低いは6割と多い。」「街中では商品が溢れかえっているので理屈抜きに『豊かな社会だなぁ」と思うわけよ。だけど、高いから買えない。考えにアンバランスがある。」「要求が低いと満足度が上がるという。今の青年は昔に比べると要求が低くなっている。みんなそうだから要求にならない。」「政府の教育方針で、『科学技術発展が社会は良くなっていく。』という考え方が圧倒的だ。政治を良くするのではない。」「それで、理系を希望する若者が多いのか。」「テレビドラマで、AIが政治を動かしていくというのが予告でやっていた。そういう状況をどう評価するのか予告なので不明だが」「結婚相手もAIで見つけてもらうのが一番良いということもある。」「『組合にかんする情報情報の入手ルール』で一番は、機関紙やニュースレターで評価が『従来からある情報伝達手段が力を発揮している』としているが、これはそういうものしか発信されていないということで、組合の情報発信能力が遅れているということだ。」「青年も組合の情報なんかSNSでは見ないということでもあるのか。」