第34回『資本論』学習会 第13章「機械と大工業」に入る


5月10日(木)第34回『資本論』学習会を開きました。今回から第13章「機械と大工業」入り、第1節「機械の発達」を学習しました。そして、『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「本文で『まず研究しなければならないことは、なにによって労働手段は道具から機械に転化されるのか、またはなにによって機械は手工業用具と区別されるのか』と言っているが、この答えは何か」「マルクスは『すべての発展した機械設備は、三つの本質的に異なる部分、すなわち原動機、伝導機構、最後に道具機または作業着から、成り立っている』と言っている」「産業革命は、蒸気機関の発明によるものという意見もあるが『資本論』は、『道具機こそが、18世紀の産業革命の出発点をなすものである』と言っている」「産業革命は、大量商品需要の見込みがあり、そして利潤を増やすために始められたのでは」「本文では『植民地市場をともなうマニュファクチャ時代の生産諸要求に、もはやまったく応じられなくなり…新しく作り出された世界市場の連関』と言っている」「道具機の発展が新しい動力を必要とし蒸気機関が発明された。現代でも、その生産力に相応しいエネルギーを必要としている。それは原子力ではなく、自然再生エネルギーこそが求められている日本もこの転換が必要ではないかと思う」など意見が出ました。
◇次回は、5月24日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室。内容は第13章「機械と大工業」第2節「生産物への機械設備の価値移転」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊。

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