第7回「日本近現代史を読む」学習会・昼の部開く 第11章「大陸への膨張と政党政治の後退」、第12章「日中戦争と戦時体制の始まり」を学習


第7回学習会を7月27日に開き、第11章と第12章を読み合わせと討論を行いました。
討論では「昭和に入り、満州事変や国際連盟からの日本の脱退など、情勢が大きく転換していくがこの要因は何か」「第一次大戦後、ロシア革命の影響やウイルソンの『14箇条の平和原則』での民族自決を認める動きなどがあり、この影響は日本にも押し寄せ、いわゆる大正デモクラシーと言われた時代があったが、ドイツでのヒットーの登場、世界大恐慌や日本の金融恐慌などの閉塞状況を満州への侵略によって打開しようと当時の支配層の考えがあったのではないか。また治安維持法による日本共産党への弾圧、戦争に反対する人々への弾圧がこの日本の動きを加速させた」「今日の情勢は、この時期日本が急速に右傾化し戦争への道を進んでいった事とよく似ており、共謀罪を作るなど安部内閣の危険性を感じる。改めて歴史に学ぶ事の大切さを感じる」「国際連盟で『リットン報告』が採決され、賛成42で可決され、日本は唯一反対し日本の国際的な孤立がハッキリとしたが、当時のマスコミはこれを『外国の圧力をはねのけた』などと宣伝した。松岡が日本に帰国した時には、英雄のような扱いをうけたと言うが、マスコミが真実を報道しない危険性が良く出ている。今日のマスコミの報道姿勢を見ると大変な危機感を感じる」「南京大虐殺について虐殺された人数は不明としても、当時の軍人の日記などにより多くの中国人が虐殺それた事は、明らかだが現在でも虐殺はなかった。と主張する本や週刊誌、またネットでもそのような意見が多く見られる。大変危険な事だと思う。ドイツなどは、自らの手で戦争犯罪者を現在でも裁いているのに、日本では、戦争犯罪を自らの手で裁くという事をやっていない。その一方で『南京虐殺はなかった』とか『戦争責任を言うのは自虐的だ』などの意見もある。改めて日本の戦争責任を明らかにする事が必要ではないか」などの意見が出されました。
次回は、8月24日(金)午後2時~4時15分。会場 「アイセル21」第42集会室。内容 「第13章-占領地と植民地支配」と「第14章 第二次世界大戦と日本の武力南進」の 読み合わせと意見交換 。持ち物「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)です。

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