第7回「日本近現代史を読む」学習会・夜の部開く 第11章「大陸への膨張と政党政治の後退」、第12章「日中戦争と戦時体制の始まり」を学習


「日本近現代史を読む」第7回学習会・夜の部を27日に開き「第11章・大陸への膨張と政党政治の後退」、「第12章・日中戦争と戦時体制の始まり」を読み合わせし意見交換を行いました。
意見交換では、「本文で『世界史の転換点になった満州事変』とあり、満州事変が世界的に見ても、第一次世界大戦によって出来た世界の体制へ日本が世界で最初にその再編を行ったものとして、その位置づけを改めて掴んだ、日本の国際連盟の脱退が33年3月でありドイツの10月より早い」「明治憲法体制の中で『元老』が憲法上の位置づけがなく、『非立憲的存在』との指摘に驚いた。この『元老』が戦前は、天皇に次期首相を推薦するなど大きな力を持っており、また政治の調整としての役割も果たしていた」「天皇の統帥権とし大本営から出される天皇の命令が『大陸命』、『大海令』として出され、それが天皇の元にも保存されていた事をはじめて知った。その数は、合計で1700件であり、この事を見ても『天皇は軍部に利用された』との議論には根拠がないと思う」「リットン調査団の報告が日本に融和的な内容であったが、事をどの様に見たら良いのか」「当時日本は、国際連盟の常任理事国であり、欧米も当初は、日本に厳しい態度を取れなかった。しかし、日本が華北に侵攻しその態度を変えた。」など意見が出ました。
◇次回は、8月24日(金)6時30分時~8時30分。会場 「アイセル21」第42集会室。内容 「第13章-占領地と植民地支配」と「第14章 第二次世界大戦と日本の武力南進」の読み合わせと意見交換 。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)です。

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