規制のサンドボックスって何?AIなどの技術革新推進の裏で国民にしわ寄せが!!


(静岡市『学習の友』学習会)

7月11日、7月号をテキストに行いました。その中で「『規制のサンドボックス』って何だ?」労働ジャーナリストの高木光氏の記事を読合せました。これは、今国会に中でこっそりと成立した生産性向上特別措置法の内容ですが、労働者・国民にとって軽視できない法律です。「サンドボックス」とは「砂場」のことで危険なことでも、柔らかい砂場でならけがをしないから、いろんな実験をやってみようという趣旨です。人口知能(AI)などの革新的な技術を社会に広めるのが目的で、自称実験をする。そのために、3年間に限り超法規的に実行する仕組みです。政府が今一番狙っているものは、擬似タクシー事業のライドシェアで、配車アプリを使って、乗客と一般ドライバーを繋げるサービスで、素人ドライバーにタクシー事業をやらせるものです。本来は道路運送法で「白タク」禁止なのですが。討論では、AI活用による無人自動車の道路走行実験なども、入るのではないかとの声もありました。資本論の中で、マルクスは「機械としては、労働手段はただちに労働者そのものの競争者となる。機械による資本の自己増殖は、機械によってその生存条件を破壊される労働者に正比例している」と指摘し、現代の生産性向上・技術革新の裏で労働者・国民へのしわ寄せが起こることを予言していました。ともあれ、この法律の危険性を広めることが今大切です。

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