『資本論』学習会 第13章、第6節「機械によって駆逐された労働者にかんする補償説」を学ぶ


8月9日(木)第40回『資本論』学習会を開きました。 第7節を読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「『労働者たちを駆逐するすべての機械設備が、いつの場合も同時にまた必然的に、まったく同じ労働者たちを就業させるのに十分な資本を遊離させる、と主張している』と言っているがこの遊離とは」「これはブルジョア経済学者の説で、マルクスは『ここで生じているのは資本の遊離ではなく、労働力と交換されることをやめる一形態に資本が拘束されること、すなわち可変資本から不変資本への転化である』と言っている」「さらに『機械設備の制作がかなり多くの機械工を就業させる、と仮定しよう』と言い、その場合でも資本の構成を例に出して『機械設備の製作は、せいぜいのところ、機械設備の使用が駆逐するよりも少ない労働者しか雇用しない』と言っている」「マルクスは、この節で『機械設備は、それが採用される労働諸部門においては、必然的に労働者を駆逐するとはいえ、他の労働諸部門においては雇用の増加を呼び起こすことがありうる。しかしこの作用は、いわゆる補償説とはなにも共通するものを持たない』と言って、機械経営が拡張する事により、様々な生産諸部門がの生産が上昇すると共に、新しい生産部門や非生産部門が生まれ、そこに労働者が雇用される事を指摘している」など意見が出ました。
◇次回は、日時は、8月23日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第7節「機械経営の発展にともなう労働者の排出と吸引。綿業恐慌」。持ち物は、『資本論』(新日本新書版、第3分冊)です。

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