『資本論』学習会 第7節「機械経営の発展にともなう労働者の排出と吸引。綿業恐慌」を学習


9月13日(木)第41回『資本論』学習会を開きました。 第13章、第7節を読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「本文に『熱病的な生産とそれに続く市場の過充をつくり出すが』とあるがこの過充の意味は」「『辞典』などには載っていないが、意味としては、市場に商品が必要以上に供給されている状態の事を指しているのではないか」「本文に『すべての『博愛主義者』にとって忌まわしい定理』、『労働者を苦役させるという、忌まわしい定理』と言っているがこの『忌まわしい定理』とは何か」「機械は、その導入と発展期の後では、労働者を減らすのではなく、よりひどい状態におかれた労働者を結局は増やすのであると言う、この事実を『忌まわしい定理』と言っているのではないか」「本文の『5年間および1866年』という表を見ると、穀物の輸入は約15倍、輸出は1・3倍、輸入超は18倍となっており当時のイギリス穀物産業の発展を確認できる。また東インドやアメリカからのイギリスへの綿花輸出も1846年から1865年で3倍から10倍増えている」「本文で『1825年には恐慌』あるが、この恐慌は、世界で最初に起きた恐慌ではないか」「資本主義での恐慌は、過剰生産恐慌の事で、イギリス綿工業の過剰生産が原因ではないか」など意見が出ました。
◇次回は、9月27日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第8節「大工業によるマニュファクチュア、手工業、家内労働の変革」のa、b、cです。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊です。

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