『資本論』学習会 第9節「工場立法(保健および教育条項)。イギリスにおけるそれの一般化」、第10節「大工業と農業」を学習


11月8日(木)第45回『資本論』学習会を開き、第9節、第10節を学習しました。読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「本分で作業場規制法の施行が都市から国へ移ったが、これの実施状況を監督する『工場監督官』の体制は強化されずにいる事が紹介されているが、日本でも労働基準法などが守られているかを調査する『労働基準監督官』の体制は、極めて不十分な状況がある」「本分で『鉱山特別委員会報告書』の中の炭鉱労働者の尋問が詳しく紹介されている。日本でも例えば、スキーバスが崖下に転落し運転手を含む14人が死亡した軽井沢での悲惨な事故などがおきているが、これも運転手の過労が原因で起きている」「『学習の友』で、イギリスの状況を『工場法は当初、監督官に必要な経費を出さなかった』事を紹介し労働時間規制を実効性あるものにする事が強調されている」「第9節の最後に『工場立法の一般化は、生産過程の物質的諸条件および社会的結合とともに、生産過程の資本主義的形態の諸矛盾と諸敵対とを、新しい社会の形成要素と古い社会の変革契機とを成熟させる』と言っているが、第13章のまとめとして読むことができる」など意見が出ました。
次回は、11月22日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第5編「絶対的および相対的剰余価値の生産」の第14章「絶対的および相対的剰余価値」。持ち物は、新日本出版社版『資本論』第3分冊。

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