「日本と世界の近現代史」第5回学習会・夜の部開く「『15年戦争』と日本資本主義(下)」を学習する


第5回学習会・夜の部を14日に開き「『15年戦争』と日本資本主義(下)」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では、「太平洋戦争期の日本軍部の戦争行動を支える経済能力を戦後の資料や当時の商工官僚の保存していた資料から『物資動員計画の実態と限界性などは、この日本の戦時体制の弱点を明確にして余りあった』と言って、具体的な数字を上げているか、このように戦争推進は、経済的には無理である事が明らかの中で、何故日本は戦争に突入したのか」「やはり天皇の意志があったと思う。それは『まず最高位にあるものとして、そもそも戦端を切り開いたときに既に厳しい状況を知っていたので、逐一戦局に一喜一憂することが、部下に如何なる影響を及ぼすか考慮すべきだつただろう。戦勝に大喜びし、敗北に起死回生を期するのでは、全局を掌握している人物として、資源供給などでの危機を熟知していたといえるので、冷静な目が必要であったろう。『軍部の横暴』は天皇のこの一つ一つの言動を背景にしたといって充分であろう』と言っている」「1943年の状況として『銃後はなかなか決戦態勢にならない。闇取引を盛なやうだ。老人婦女子の間には非戦論も聞かぬではない』という入江の日記を紹介している」「国民生活も困難になり、闇取引の事も書かれている。戦争美化の宣伝の中でも戦争に非協力的な動きが出てきている。当時の国民の気持ちを反映しているのでは」などの意見が出ました。

◆次回は、日時は、7月12日(金)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第22集会室。内容は、「戦後変革と日本資本主義」。持ち物は、2018年『経済』11月号(新日本出版社発行)。

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