現代経済学習会 『経済』6月号「〔座談会〕多国籍企業の展開をどう見るか」を読み合わせ、意見交換する


6月18日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「多国籍企業の展開をどう見るか」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「『中国のデジタル経済の発展とBATH』とあるように中国のデジタル多国籍企業が米中貿易摩擦の焦点になっていると指摘しているが、このような中国経済の発展を多くの日本人が認識しているのか」「日本では、中国国内の様々な問題点が報道され、中国は遅れた国という意識が作られている」「グーグルなどによって『ネットワークシステムがつくりあげられると、自動車企業はもう手も足も出ないことになる』との指摘があるが、日本経済の屋台骨となっているトヨタ自動車も『移動サービス業』への転換を図っている。GAFAなどへの規制が必要ではないか」「今回の特集を読んで、多国籍企業と世界経済の現状認識を新たにした。今後の動向が日本経済にも大きな影響を与えると思う」「『価値を生む源泉が『知識』もシフトしてきている』との指摘がある」「価値はあくまでも生産労働によって作られ、この価値を多国籍企業が多くを奪っている」「マルクスの『経済学批判要綱』での『労働時間は富の尺度であることをやめざるをえない』との言葉を引用している。論者によって様々な意見がある」などの意見が出ました。

◇次回は、日時は、7月16日(火) 午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「すすむ法人税の『空洞化』、あるべき税源」読み合わせと討論。持ち物は、『経済』誌 2019年7月号。

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