第59回『資本論』学習会 第23章「資本の蓄積の一般法則」第4節、第5節のaを学習する


6月27日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開きました。第23章、第4節「相対的過剰人口のさまざまな実在形態。資本主義的蓄積の一般法則」と第5節のaを読み合わせしポイント説明を行い討論に入りました。この部分は、『資本論』第1巻の結論部分と言って良いところです。

 討論では、「本文で『相対的過剰人口』と『産業予備軍』という言葉が使われているがこの違いは」「第3節の表題が『相対的過剰人口または産業予備軍の累進的生産』と言うようになっているので同じ意味で使われている」「相対的過剰人口と産業予備軍とは同じ意味で使われているが、違いもある。それは、相対的過剰人口の方は、資本主義の発展に伴い労働者人口の増加よりも資本が必要とする労働者が相対的に減少し、それにより失業状態の労働者が多くなる事に対して、産業予備軍は、資本主義が経済循環を伴いながら発展していくのに必要な条件としての意味で使っている」「同じ意味で使用されているので、資本主義の発展に伴い作られてきた事と資本主義の発展にとって必要な存在である事は間違いないが、これと言葉の使い分けは関係がない」「本文の中に『受救貧民は、資本主義的生産の空費に属するが、しかし資本は、その大部分を自分の肩から労働者および下層中間階級の肩に転嫁する』の部分は、今日の社会保障の財源は消費税で賄うという事と同じだ」など話合いました。

◇次回は、7月25日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第23章「資本主義的蓄積の一般法則」第5節、b、c、dです。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。

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