「日本と世界の近現代史」学習会・夜の部開く 「戦後変革と日本資本主義」を読み合わせ、意見交換する


第6回学習会・夜の部を12日に開き「戦後変革と日本資本主義」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では、「本文で『政治で動かせない経済の底地からと、政治で変えられる社会との激突こそ現実で、戦後変革も高度成長もその良い例だ』と言っているが、経済の動きは政治では動かすことのできないものという意味ではないか」「経済の法則は政治で動かす事はでいない。景気循環などはその良い例ではないか。しかし、戦後の高度成長を実現させたのは、戦後変革という政治の大きな力ではないか。本文でも『この『高度成長』を可能にしたまが外ならぬ『戦後変革』期の『非軍事』『民主化』であり、法制的には『大日本帝国憲法』体制と置換された『日本国憲法』の国民主権。人権確保・平和主義の原則だった』と述べているのはそのことを指している」「高度成長は、国民の生活を一定豊かにしたが、ヨーロツパなどと比較すると労働時間や労働者の権利、福祉制度など多くの問題点を同時に抱えていたのではないか」「ヨーロッパでも60年代は経済の高度成長が実現した。その点では日本と同じだが、日本とヨーロッパでは社会発展の到達という点では大きく違うのでは、例えば労働運動では日本は企業別組合が主流だがヨーロツパは産業別が主流で、組合の力が大きい。また日本は、労働運動が高揚した時期に『レッドパージ』攻撃が行われ、戦う労働組合へ弾圧が行われた」など意見が出ました。

◆次回は、日時は、8月9日(金)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「東北アジアと日本-戦前の帝国主義支配が遺したもの」読み合わせと意見交換。持ち物は、『経済』11月号。

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