『資本論』第一部学習会 第23章「資本主義的蓄積の一般法則」の第5節のb c d読み合わせ討論する


7月25日(木)第60回『資本論』学習会を開き、第23章、第5節bcdを読み合わせし後討論に入りました。

 討論では「本文の中で『『飢饉病を避けるには』平均的女子一人一日の食物は少なくとも3900グレーンの炭素と180グレーンの窒素とを』と言っているが具体的にはどのような事か」「炭素は穀物や澱粉などの炭水化物、窒素は肉などの蛋白質の事を言っているのだと思う。本文には良質小麦パンやベーコンなとが出てくる」「今日読んだ工業労働者階級の薄給層、移動民、労働者階級中の最高給部分が取り上げられているが、何故このような構成になったのか」「前のaで『本書にも限界があるので、ここではとりわけ工業プロレタリアートと農業労働者との最薄給部分、すなわち労働者階級の大多数の者を考慮にとどめなければならない』と言っているのでこのような構成になったのでは」「本文で『一八六六年五月におけるその勃発は、ロンドンの一大銀行の破産が導火線となり、すぐ続いて無数の金融泡沫会社の倒産が起こった』と言っているが、具体的にはどのような事か」「この恐慌は、アメリカの南北戦争の影響でアメリカからの綿花の輸入が激減した事、プロイセン・オーストリア戦争にも影響された恐慌。イギリスの最大の信用機関であったオーバーレンド・ガーニー・カンパニーの破産が起こった事を言っていると思う」などの意見が出ました。

◆次回は、8月8日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第23章「資本主義的蓄積の一般法則」第5節、eの読み合わせと討論。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。

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