「日本と世界の近現代史」第7回学習会・昼の部開く 「東北アジアと日本-戦前の帝国主義支配が遺したもの」を学習する


第7回学習会を8月9日に開き「東北アジアと日本ー戦前の帝国主義支配が遺したもの」を読み合わせし討論を行いました。

 討論では、「最近の徴用工を巡る日本と韓国との問題は、この間学習をしてきた日清戦争、日露戦争、そして韓国併合と続く日本の韓国への侵略の事実をしっかりと見ればその解決方法は、韓国国民の要求を解決する方向で決着する問題だと思う。また、多くの国民がこの日本と韓国の歴史を知れば、この方向が多数の世論になると思う。安部首相の『韓国併合』は国同士の取り決めである。というような見方は決して歴史の事実を踏まえたものではないと思う」「琉球処分について『明治政府は軍隊を派遣して首里城を占領、琉球藩を廃止し、国王の東京居住を命じた。琉球は併合され、国民国家日本の一部、沖縄県となった』第一次の琉球処分。戦後は日本は『米国からの独立をする引き換えに、私ども琉球・沖縄を米軍の施政権下に差し出した』サンフランシスコ講和条約による第二の琉球処分。米軍統治に対する抵抗は、平和憲法が施行されている『本土への復帰』を通じて、『基地のない平和な沖縄』を建設するという運動に集約されたが、それを裏切る沖縄返還協定の締結による第三の琉球処分。この指摘は、沖縄の側から見れば、妥当な見方であると思う。このように沖縄を見る視点を歴史的に捉える事により現在の沖縄がおかれている現状を正しく見る事が出来るのではないか」「日本はアメリカの言うなりになるのか。安倍政権を支える日本の反動層、日本会議などの右派勢力の背後に戦前の戦争を推進した『戦犯勢力』が日本の政界にいまだに影響力を持っている事がある。ドイツでは戦犯への裁きを政界だけでなく経済界も含めてドイツ自身が行っている。これに対し日本は東京裁判での連合国による裁きだけで、日本国自身は行っていない」「今日学習した戦前の負の遺産の問題は、今の日本では依然と克服しなければならない事だと思う」など意見が出ました。

◆次回は、日時9月13日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「はじめに」と序章「資本主義発達史の年表を作成する」。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」(友寄英隆)です。

コメントは受け付けていません。