「日本と世界の近現代史」第10回学習会・昼の部開く「『資本論』を読むための年表」、資本主義的搾取制度の秘密。他の社会の搾取制度との種差、などを読み合わせ、意見交換する。


第10回学習会を12月13日に開き「『資本論』を読むための年表」の第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の7~9を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「論文表題に『種差』とあるが、どのような意味か」「広辞苑では、同位概念のうち、特定の種に固有な性質で、それを他の種から区別する基準となる微表。例えば、人間を他の動物から区別する場合、人間における『理性的』という微表と説明がある」「資本主義的搾取欲は、無制限で、限度がないとあり、マルクスが『資本論』でのGーWーGの定式を上げているが、最後がお金である所にこの搾取欲に限度がない原因があるのではないか」「江戸時代は、米によって農民の搾取が行われていたが、米は武士の階級の胃袋を満たせば、それ以上の搾取欲は出てこない。余れば米は腐ってしまう。しかし、多くの貨幣を求める資本家は、資本の人格化であり、際限の無い貨幣欲がある。またそれは競争によって資本家に強制している面もある」「以前「パイの理論」があり、最近では「トリクルダウンの理論」が言われている。資本家が儲けなければ労働者の生活は良くならないという事であり、まさに資本家の儲け第一、貨幣欲の表現である」「トヨタは社員に手帳を配布し、その中に『全員が強い危機感を共有し、もう一度、トヨタの強みを取り戻さなければいけません』と言う、まさに資本の魂、資本の儲け第一の立場を語っている」「コンビニの出店は、既存の店が儲けている地域にまた、別の店を出店させより多くの儲けを求める。既存の店の事は全く考えなく、儲けだけを追求している。まさに、資本の論理そのものではないか」「マルクスは、資本主義社会を全面的に深く分析をしているが、哲学的な知識もあったのではないか」「マルクスはヘーゲルの哲学、特に弁証法を学び「資本論」を書く時、ヘーゲル弁証法を唯物論の弁証法に『ひっくり返し』資本主義社会を分析している」など意見が出ました。

◆次回は、1月10日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第22集会室。内容は、「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の10、11、12読み合わせと意見交換、持ち物は、「『資本論』を読むための年表」

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