第9回『資本論』学習会開く 第3篇「絶対的剰余価値の生産」第6章「不変資本と可変資本」を学習する


7月9日(木)第9回『資本論』学習会を開き第3篇第6章を学習しました。

 討論では「364ページに『投機の法則』と言っているが、何のことか」「『価値革命にさいしては、加工されることのもっとも少ない形態にある原料に投機する』と言い人間の労働が加わっていない物の方が価値革命が大きくなると言っている」「資本を不変資本と可変資本に区分する事は、マルクス経済学の独創で、それは労働過程を価値増殖過程としても捉えた事、労働の二重性を発見した事などに関連し、貨幣の資本への転化の仕上げとも言えるのではないか」「359ページの『労働のこの無償の贈り物には気がつかない。労働過程の強力的中断すなわち恐慌は、彼にこのことを痛切に感じさせる』とあるが、どの様な事か」「その少し前に『価値を付け加えることによって価値を維持するということは、活動している労働力すなわち生きた労働の天性である。この天性は、労働者にはなんの費用もかからないが、資本家には価値の維持という多大な利益をもたらす』と書いてあり、労働者が労働力で生産手段を使い価値を創造する事は、同時に生産手段を使用する事は生産手段の価値を維持働きもしているを言っている」「労働の二面性からみた生産物の価値の移転と生産は分かりやすいが、この労働には事務仕事なども入っているのか」「経済的価値を生産する労働は、物的な生産物を作る労働である。しかし、その労働を周辺で直接支える労働、設計図を作成する労働、機械を整備する労働、工場の運営に必要な事務労働なとは価値を生産するとなる」など意見が出ました。

◆次回は、7月23日(木)午後6時30分より8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第7章「剰余価値率」。持ち物は、新版『資本論』第二分冊、又は新書版『資本論』第二分冊。

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