「日本近現代史を読む」第4回学習会 第2章「明治維新-改革と近代化」改革政策と社会状況、外交路線と国際関係、開化政策と民衆生活を読み合わせ、意見交換をする。


静岡市社会科学学習会は、12月8日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第4回学習会を開き、第2章「明治維新―改革と近代化」の読み合わせと意見交換を行いました。

 意見交換では「テキストに戊辰戦争について『幕府側は抵抗しましたが、新政府軍はこれをやぶり、戦争は約1年5か月で終わりました』とあるが、戦争の時期が長いなと感じた」「江戸城の開城の後、上野、会津、函館などで戦争が続いた。東北の諸藩は、奥羽越列藩同盟を結んで新政府に敵対した。会津城の戦いはテレビドラマにもなった」「テキストに『1875年にはロシアと樺太・千島交換条約をむすんで、全千島列島を日本領、樺太をロシア領としました』とあるが、今でも未解決となっているロシアとの領土問題を解決する出発点として、この時に平和的に領土を確定した事を基礎にすえるべきと思う」「テキストに『地価を算定して土地所有者に豊凶にかかわりなく地価の100分の3の地租の納入を命じること、納入は金納とすることを決定しました』とあるが、以後どの様な影響が出たのか」「学習資料にも地租の改正を求めて農民一揆が各地で起こった事が紹介されているがね有名な秩父事件の原因にも不況で綿花が売れなくなり借金をして地租を納入した事があった」「『近世の幕藩体制を解体し、近代の天皇制国家を成立させていった政治変革・社会変革の過程を明治維新と呼んでいます』とあるが何故天皇制国家を作ったのか」「明治維新を推進した諸藩や武士たちが、幕府に変わる新しい権力の正当性を天皇制に求めたのではないか」など意見が出されました。

◆次回は、2021年1月12日(火)午後1時30分より3時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第3章 自由民権運動-国家路線の選択」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」です。

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