現代経済学習会 『経済』1月号の「AI革命の歴史的意義と資本主義的充用」を読み合わせ、討論


静岡市社会科学学習会は、1月19日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き、『経済』1月号の「AI革命の歴史的意義と資本主義的流用」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「学習会に出された資料の中に『資本主義的営利企業を前提とする限り、巨大企業相互のIОTは『営業の秘密』の壁にさえぎられることになるであろう。現実には、IОTによるによる『生産の社会化』は、その技術的な可能性が生まれているにすぎない』と言っているが、この立場は今回の藤田論文と同じだと思うが」「藤田論文にも『自動化による生産性の向上の成果を労働時間の短縮と所得再配分に向ければ、平等や社会形成という新しい社会形成の生産力の基盤を創り出すことになろう』と言っている」「AI革命が資本主義的に充用されれば、大量の労働者がさらなる不安定労働を強いられ、また解雇される社会が到来してしまうのではないか。論文で『二極化どころかごく少数の高位職務=高賃金層と大多数の低位職務=低賃金層になる』と言っている」「二極化は、現に進んでいると思う。オリンピックの選手村をマンションとして売り出したら直ぐに完売した。一方で明日の生活にも困っている人々が多くなっている」「AIの持つ可能性を真に生かしていくためにも資本主義社会の乗り越えた社会が必要だ」などの意見が出ました。

◆次回は、2月16日(火)午後6時30分から8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「《座談会》『楽天市場』の実態と法規制の課題」読み合わせ、討論。持ち物は、『経済』2月号。

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