環境問題学習会


3月5日、あざれあ会場とZOOMにて、静岡県学習協の主催で「気候危機・感染症・環境破壊を考えるー環境問題と労働運動・社会運動ー」と題して、多羅尾光徳氏(東京農工大学 准教授)がオンラインで報告されました。

人が生きるために必要な資源と排出する廃棄物は、動物として生きる場合と日本で社会生活する場合とでは大きな差があります。例えば必要な水は1人1日当たり、動物としては0、17リットルですが、社会生活としては1800リットル必要となります。

自然生態系の基本的な姿は、植物と微生物の間の循環です。地球に存在する生物量を炭素量で表すと、植物が4500億トン、微生物が210億トンに対し、ヒトはわずか0、6億トンにすぎません。

人の活動は地球の回復力の限界内に抑える必要があります。すでに生物多様性や窒素・リンの循環は回復力の限界を越えるリスクとなっています。また気候変動や土地利用の変化もリスクが上昇しています。

労働運動・社会運動として、本来払うべき費用を資本家たちに支払わせること、人々の共有財産(税金・資源)を人々のために使わせることなどを求めることが重要です。そして労働組合が環境問題に取り組んでいくようにするために、とりあえずSDGsの中にある労働に関わる部分をクローズアップしていくことが多くの人の関心を呼び起こすと思われます。

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