核兵器の存在は人類生存のリスク 核戦争の危機が繰返される―「非核の世界」実現を


7月11日、静岡市内で「学習の友」学習会が開催されました。

 今月は、特集記事の「現代の戦争と核兵器」(安斎育郎立命館大名誉教授)を読合せました。筆者はウクライナ戦争で「プーチン大統領が『核兵器による威嚇』の問題に触れたとき、1962年のキューバ危機を思い起こし」たと云い、当時の危機的状況を説明しています。そして、核兵器と通常兵器との違い、「原爆」と「水爆」との違い、中性子爆弾についての考え方などについて、明らかにしています。そして現代の戦争で核兵器が使用された場合の惨禍は、広島・長崎とは桁違いの核地獄となると指摘します。また、「核兵器を隠すため、いろいろな手の込んだ方法が考えられてい」るとも云います。「今こうしている日常の中にも核兵器システムが存在していること自体が、人類にとってのリスクである」とし、「『非核の世界』を追い求めなければならない」と訴えます。 討論では次のような発言がありました。〇キューバ危機の際、嘉手納基地に「核巡航ミサイルを発射せよ」と命令があった。その1基はソ連、3基が「別の国」中国だった。核ミサイルを中国に向けて発射する直前だったということだ。〇全部がソ連に行くのなら分かるが、違うので問い合わせしたら誤報だったということだ。〇「核抑止力論」は、理性がある前提でなりたっていると思うが、独裁者的な人の考えは逆に向かう。〇トランプの末期、中国との核戦争を本気で考えており、軍の中では「命令があっても受付けない」との共有がされていたとのことだ。「核兵器の即時廃棄」の思いが共有された討論でした。

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