「日本近現代史を読む」第3回学習会・昼の部開く。第3章と第4章を読み合わせ、意見交換をする


第3回学習会を3月23日に開き、7名が参加し、第3章と第4章を読み合わせと討論をしました。
討論では、「憲法起草運動で、植木枝盛が紹介さされているが、この研究では静岡大学の教授であった鈴木安蔵さんの研究が重要役割を果たしている。映画にもなり紹介されている」「自由民権運動の時期、史料で全国各地に草の根で政党が作られ、静岡でも11の政党があり、当時の草の根での運動が広がっていた事を示しているのではないか」「静岡でも静岡事件という言わせる農民の蜂起があった」「民権派の憲法起草運動手に対抗して、政府により大日本国憲法が作られたが、その内容は、天皇を主権者とする内容で、国民の権利は制限されている。このような憲法になった事は、この憲法が作られていく過程で、国民の憲法議論を抑圧している事にも原因があるのでは」「明治150年を祝う人々のは、現在の国際情勢を明治持期の欧米による外圧と同様に、中国などの外圧を強調しその外圧から日本を守るとして、富国強兵政策を現代に再現しようとしている。これを批判していくためにも、明治以後の日本の近代史を学び直す必要があると思う」「日清戦争の背景として、当時の『利益線の確保』という思想がある。しかし、当時でも表向きには朝鮮の清国からの独立を助けるためとされている」「明治維新後日本は、日清戦争に進んでいまか、別の道はなかったのか」「日清戦争の時、当時の知識人と言われた人も戦争に賛成していく。本当の意味での反戦思想は、日露戦争の時期にならないと登場しない。また、日本共産党が結成され、反戦活動を進めたが、この時期に確りとした戦争に反対する勢力が登場する」「福沢諭吉は『学問のすすめ』などで、進歩的な知識人という面が強調されている。同時に『脱亜論』を展開し、戦争を推進する立場の人ということは、あまり知られていない」など意見が出されました。
◆次回は、4月27日(金)午後2時より、会場は「アイセル21」第42集会室、内容は、「第5章-日露戦争」と「第6章-植民地支配の始まり」の読み合わせと意見交換、持ち物は「日本近現代史を読む」

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