「日本近現代史を読む」第4回学習会・昼の部 第5章-日露戦争、第6章-植民地支配の始まりを学ぶ


第4回学習会を4月27日に開き、8名が参加し、第5章と第6章を読み合わせと討論を行いました。
討論では、「本文の中で『歴史から学ぶためには、その当時の人々には何が見えなかったかを探る必要がある』と言っているがこの観点は大切だと思う。大河ドラマや「坂の上の雲」などは当時の人々と同じ歴史把握であり重大な問題点を持っている」「日清戦争後、ロシアとの戦争準備のため全国各地に師団などが配置されていった。その一つとして、静岡34連隊もこの時期に作られた。そのため土地などが無償で軍に出された」「日清戦争の時には、反戦の声はあまりなかったが、日露戦争になると、内村鑑三は、キリスト教の立場から非戦論を唱え、与謝野晶子は歌人・詩人の立場から戦争に反対する声を上げた」「権益の拡大を狙って戦争に準備したと言うが、この権益とは何か」「日本が過去、中国や韓国との戦争で取得した利益を伴う権利の事で、中国や韓国から見れば主権の侵害、侵略そのもの」「日韓併合とか併呑とか、どのような事か」「併合とは、日本と韓国の合併であり、それは韓国という国を廃し日本国にする。という事で、地図上でも韓国と言う国をなくしてしまった」「石川啄木は『地図上の朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く』という短歌を創り、日韓併合に反対する声を上げている」「日露戦争やその後の日中戦争の軍事費を確保するために郵便局に貯金機能を持たせ、源泉徴収がその手段として導入されたが、これは戦後の公共事業に必要な資金を集めるにも機能している」「今日、朝鮮の南北首脳会議が開かれ、北朝鮮の北朝鮮の金正恩が38度線を徒歩で超えた歴史的な出来事があったが、そもそも38度線は日本の韓国支配の時代に作られたもので、日本こそこの出来事を祝うべきであるのに、このような歴史的な背景をマスコミは全く報道しない情けない事だ」など意見が出されました。
◆次回は、5月25日(金)14時より、「アイセル21」第42集会室にて、内容は、第7章-産業の発展と社会変動、第8章-第一次世界大戦とロシア革命の影響」の読み合わせと討論。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)

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