民医労静岡支部「勤通大基礎コース」学習会
- 2013年09月19日
- 勤通大学習会
9月17日(火)午後5時45分より、約1時間にわたり学習会を行いました。受講生4人が参加しました。最初にチューターの多田が、レジュメに基づき報告し、その後自由討論を行いました。
今回のテーマは「理論と実践」と「社会と社会の形成」です。
理論と実践
事実から出発すること、本質をとらえて働きかけること、世界を変える人間の力を拡大していくことが重要です。
理論とは、ものごとを説明するためのまとまった知識です。実践とは、一定の目的をもって自然や社会に働きかけ、それを変革する人間の活動です。例えば、労働、実験、労働運動などがあります。
認識と行動が結びつくためには、価値判断が必要になります。
マルクスの言葉を紹介します。「哲学者たちは、世界を様々に解釈してきただけである。肝心なのは、それを変革することである。」(フォイエルバッハに関するテーゼ11)
社会と社会の形成
人間の生き方の特徴として、次の3点があげられます。
①ものを生産して生活している。
②精神的生活をしている。
③複雑な社会関係のもとで生きている。
人間社会とは、生産をもとにした人と人とのつながりの総体を意味します。
マルクスは次のように言っています。「人間的本質は、その現実性においては社会的諸関係の総体である。」(フォイエルバッハに関するテーゼ6)
人類の誕生は600~700万年前で、直立2足歩行を始めました。
自由になった両手で、道具を使う活動=労働を行い、労働によって人間がつくられました。
道具としての石器の製作、自然の性質を理解し先を見通す力の獲得、集団労働の合図としての言語の発生、肉食生活などで、人間が発展してきました。
労働は集団的・社会的活動で、協働という形で行われました。労働によって、群れ関係から人間社会へ変化してきました。
最初の人間社会は、原始的な共同社会で、血縁的な小集団で、助け合いながら生活していました。農耕と定住が始まったのは1.2万年前で、その後、人口増大や余剰生産物が増加します。
文明社会は、6000年前、メソポタミア、エジプト、中国、インドなどで発展しました。生産力の発展や生活水準の向上が行われる反面、富の収奪や権力による人間支配、いわゆる階級社会が生まれました。
以上