『資本論』第1部 第2章「交換過程」を学びました


学習会4月13日(木)第10回目の『資本論』学習会を8名の参加で開きました。
第2章「交換過程」を読み合わせ、渡辺さんが準備したレジュメと資料を使いポイントを説明し討論しました。
討論の中では、「商品の本性のうちに眠っている使用価値と価値との対立を発展させる。」とあるがこの意味は「マルクス引用している『この者どもは、心を一つにしており、自分たちの力と権威を獣にゆだねる。…』の意味は、また『ヨハネ黙示録』とは」「交換過程は、それが貨幣に転化させる商品に、その価値を与えるのではなく、その独特な価値形態を与える」とあるこの理解は大事ではないか。など意見や疑問が出されました。討論では「商品は価値と使用価値の二側面も持ち対立している。交換過程でその対立が発展する。貨幣の登場でその矛盾が一時的に解決するが、それは一時的でやがてその矛盾は深まり恐慌の可能性となる。」「貨幣は商品であるがそれは一般的等価物としての独特の使用価値をもつようになる。この役割は金が価値を持っているからであり、決して想像的なものではない。」「ヨーロッパでは聖書の内容は広く知られており、マルクスはその事を前提にこの引用をしたのではないか。」などの意見が出されました。
◆次回は4月27日の木曜の午後6時30分より、会場は「アイセル21」第22集会室、内容は第3章「貨幣または商品流通」の第1節「価値尺度」です。