「『資本論』全3部を歴史的に読む」第2回学習会


「『資本論』全3部を歴史的に読む」の第2回学習会が23日に開かれ8名が参加しました。『経済』6月号に掲載された第2回の論文を読み合わせ、その後意見交換を行いました。
休憩の後、新村さんの司会で意見交換を行いました。「剰余価値の総量は可変資本の大きさに比例するという命題をあらためて示したうえで、『この法則は、外観を基礎とするすべての経験と明らかに矛盾している』、現実の市場では、百分比的に見て相対的に少ない可変資本を充用する紡績業者が、相対的に多くの可変資本を動かす製パン業者よりも少ない剰余価値を手に入れるわけではない」と行っているが、その後に続く『中間項が必要』と行っているが具体的には」「『資本論』を学んでいるが『全体労働者』という概念については初めて知った。不破さんの論文は要点をまとめていて参考になる」、「生産活動をしていない公務員やサービス労働者、保育士の賃金はどの様に決まるのか。特に保育士などは人間の成長に直接関わる大切な労働だが、その賃金はとても低い」、「論文の中で『社会的バリケード』という訳があるが、『社会的ルール』と同じ意味合いとのことだがこの訳を何故使用するのか」など様々な意見が出されました。
討論では、「『中間項』については、利潤、利潤率、平均利潤率、利潤率の傾向的低下の法則などは『資本論』の第3部で解明される」「公務員や保母さんの賃金は民間労働者の賃金を参考にして決められているが、公務員攻撃などがあり賃金下がっている。保育士は人間の成長に関わる大切な仕事だが、政府には保育士の仕事を『子守』の延長としか見ない問題がある。これも賃金が押さえられている要因では」など話し合いが行われました。
◇次回は、7月28日(金)午後2時より5時まで、「アイセル21」第42集会室、内容は「『資本論』全3部を歴史的に読む」の第3回、持ち物は、『経済』7月号です。