『資本論』第1部、第4章、第1節「資本の一般的定式」を読み合わせ学習


6月22日(木)第15回『資本論』学習会を開き8名が参加しました。今日から新日本新書版の第2分冊に入りました。内容は第1節の「資本の一般的定式」です。
本文読み合わせとポイント説明の後、意見交換に入りました。「GーWーGなどの上に循環、形態と書かれているがこの意味は何か」「『もし110ポンドスターリングが貨幣として支出されるとすれば、それは自分の役割を捨てることになるであろう。それは資本家であることをやめるであろう』の部分で支出という言葉は、資本の再投資ではなく、単なる貨幣史支出の事を言っている」「『絶対的な致富衝動、この熱情的な価値追求は資本家と貨幣者とに共通であるが、しかし、貨幣蓄蔵者は狂気の沙汰の資本家でしかないのに、資本家は合理的な貨幣蓄蔵者である』とはどの様な意味か」「今日の学習範囲で『資本論』で初めて剰余価値、資本家という言葉が出てきてその意味合いも説明されている。今日の学習は大事な部分ではないか」などの意見がだされ討議しました。最後にポイント説明を分担していた渡辺さんが事情により今日が最後となりました。長い間お疲れ様でした。
◇次回は、7月13日(木)午後6時30分より、「アイセル21」第12集会室、内容は第4章、第2節「一般的定式の諸矛盾」の読み合わせと意見交換です。ぜひご参加ください。

住民犠牲の沖縄地上戦と継続する米軍基地-沖縄のたたかい


静岡市『学習の友』学習会

6月号の特集は「沖縄、米軍基地をめぐるQ&A」です。読み合わせをした中で「沖縄問題の基礎」ともなる記事として、寺田英明愛知学習協常任理事の「沖縄の歴史と闘い」を紹介します。

1945年4月1日、沖縄本島へ米軍が上陸します。45万人の沖縄の住民は、戦場から逃げる機会を失い島に取り残されました。米軍の約1/4の沖縄守備軍は、本土からの一切の補給を断たれ、地下陣地での持久戦を決め、住民を動員します。軍部中央が「本土決戦の準備のため捨て石となって時間を稼げ」と命令し、南部への撤退との作戦変更をします。既に10数万の住民が南部で避難生活を送っていましたが、日本兵が割り込み「集団自決」「スパイ狩り」など住民を虐殺する事件が多発します。沖縄戦の正式な降伏調印式は本土より遅れます。3か月の地上戦で、正規軍人より一般住民の犠牲者がはるかに多かったのです。

沖縄の占領地は日本と切り離され、米軍の支配をうけます。住民は当初全島15カ所の収容地区に集められ、その間土地を奪われる人々もたくさんでました。1951年対日講和条約により、半永久的な軍事支配下におかれます。食糧難や米兵の犯罪行為が多発します。こうした中で沖縄の人々のたたかいも広がります。「核も基地もない平和な沖縄」「平和憲法への復帰」の強い思いが本土復帰へとつながっていきました。しかし、「経済格差」と「基地問題」は残され、現在に至っています。