『資本論』学習会、第8章、第5節「標準労働日のための闘争14世紀中葉から17世紀末までの労働日延長のための強制法」を学習


今年第1回目の『資本論』学習会を11日に開き、6名が参加しました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「最初の所で『これらの質問にたいして、上述したように資本は答える。』と言っているがこの上述とは何か」「同じ第8章の第1節で『労働日とは何か』と言って資本家の労働日に対する考えを書いてあるが、この事を言っているのではないか」「本文で経済学者のポスルスウェイトと『工場および商業にかんする一論』の著者の意見を書いてあるがこの要旨は」「ポスルスウェイトは、労働者の立場に立ち労働時間の現状を擁護しているが、『工場および商業にかんする一論』の著者は、資本家の立場から労働時間の延長を擁護しているのではないか」「14世紀から18世紀中葉までの資本家の労働時間延長の要求が『つつましいものに見える』と書いてあるが、何と比較してそのように見えるのか」「マルクスの時代の資本は、児童や少年の労働時間を12時間に制限をいやいや受け入れたが、それと比較すると前の世紀の資本家の大人の労働者に対する労働時間延長の要求は、実質12時間で、『つつましい』と言っているのでは」などの意見が出ました。
◇次回は、1月25日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は、第6節「標準労働日獲得のための闘争。法律による労働時間の強制。1833年から1864年までのイギリス工場立法」、持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。