『経済』2月号の「官製バブルが拡大する格差とリスク」を読み合わせ、意見交換をする


2月19日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「官製バブルが拡大する格差とリスク」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「本文で『国民負担率は戦後最高水準になり』と言っているが具体的には」「国民負担率とは、租税負担及び社会保障負担を合わせた義務的な公的負担の国民所得に対する比率の事で、平成30年度は42・5%で、その内訳は、社会保障負担17・6%、税負担24・9%で、まさに高い水準となっている」「日銀が国債を購入し財政法が禁止している財政政策を行い、株高を演出し国民の年金をリスクの高い株市場に投入するなど、安倍内閣の無責任さは極みに達している。まさに『後は野となれ山となれ』という事だ」「本文で『株高の恩恵は海外投資家・大企業・富裕層』と言っているが、多国籍企業化した大企業が海外で投資活動、企業活動を行う事で、その国の貧困層を減少させるなどの役割をする積極面も有るのではないかと思う」「資本主義の発展は、国の生産力を高める、人々の生活水準を高めるなどの『文明化作用』と言われる面があることは確かだ。同時に資本の目的は利潤の追求であり、高められた生産力の目的を直接国民生活の向上に振り向けるためには、資本主義の変革が必要ではないか」など意見が出ました。

◇次回は、3月19日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「2008-9年不況後の日本産業と国際貿易」読み合わせと討論。持ち物は、『経済』誌 2019年3月号。