「日本と世界の近現代史」第8回学習会・夜の部開く 「『資本論』を読むための年表」の「はじめに」と「序章 資本主義発達史の年表を作成する」を学ぶ


第8回学習会・夜の部を13日に開き「『資本論』を読むための年表」の「はじめに」と「序章」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では、「15ページに『『大地(自然)』は、本源的に食料などを提供する一般的労働対象でもあり、総じて労働手段の本源的な武器庫でもあり』と書かれているが、この武器庫とは何か」「生産に必要な生産手段と労働対象は、そもそも自然と大地の中に存在しているという意味で武器庫のようだと言っているのではないか」「10ページに『その理論的な内部構造と経済法則を『いわばその理念的な内部構造において』分析し』とあるが、この理念的平均とは何か」「資本主義の経済的法則、内部構造の分析を行うときに、具体的な資本主義社会は経済法則だけで動いているのではなく、文化、思想、歴史、地理的条件など様々な要因で動き作られているから、これらの動きを捨象して経済の動きだけを対象にして分析する事を言っているのではないか」「11ページには『『資本論』は、試験管のなかで培養したような『純粋資本主義』モデルの抽象的で非歴史的な理論体系ではない』と言っているが、これとの関係は」「資本主義の理論的経済法則や内部構造を分析するには、社会の経済運動以外の要素は捨象する必要があるが、同時にその経済法則が正しいのかは、現実の社会の歴史によって検証、補強する必要があり、そのため、『資本論』の中にも様々な歴史的考察が入っている」など意見が出ました。

◆次回は、10月11日(金)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」1~6。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」です。

「日本と世界の近現代史」第8回学習会・昼の部開く 「『資本論』を読むための年表」の「はじめに」と「序章 資本主義発達史の年表を作成する」を学ぶ


第8回学習会を9月13日に開き「『資本論』を読むための年表」の「はじめに」と「序章」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「本文の中で出てくる範疇の意味は」「同一性質のものが属すべき部類。分類・認識などを支える、根本的な枠組。カテゴリーの事ではないか」「マルクスが『資本論』書いたのは何時か、その時資本主義がどの程度発展していたのか」「『資本論』が出版されたのは1867年です。ヨーロッパでは16世紀頃からマニュファクチャー起こり18世紀の半ばから産業革命が始まり、資本主義社会は発展します。この頃の経済学はスミスなどに代表される古典派経済学で、資本主義が人類に明るい未来を約束するとを言います。しかし、労働者は激しく搾取されます。フランスのリヨンで労働者が争議を起こし、労働者階級の闘いが始まります。マルクスは、資本主義はやがて社会主義へと発展して行く事を明らかにします。資本主義は、20世紀を経て21世紀の現在、生産力は巨大になましたが、人々の格差は拡大、地球環境問題など矛楯は激しくなり、世界各地で変革の運動が起こっています」「三大経済範疇、三大階級とは何を指しているのか」「資本主義社会の三大階級は、土地を所有している地主階級、生産手段を所有している資本家階級、労働力を持っている労働者階級を指しています。この三大階級は地主は生産に必要な土地を提供し、資本家は生産手段を提供し、労働者は労働力を提供して資本主義社会の富を生産している基本的な階級となり、生産された富は、地主へ地代として、資本家へは利潤として、労働者には賃金として分配され。これが三大経済範疇ではないかと思う」「前半で日本の近現代史を学習したが、改めて友寄さんが作成した年表を見ると、経済的土台である資本、土地所有、賃労働、経済的矛楯の上に、上部構造として、戦争・外交・政治、階級闘争、思想・文化、世界の動きがあり、土台と上部構造を縦線で動きが一瞥でき、相互の関係を知ることが出来る」など意見が出ました。

◆次回は、10月11日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」1~6。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」です。