第34回現代経済学習会「生産性の低迷とは何を意味するのか-日本資本主義の長期停滞」読み合わせ、意見交換する


9月17日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「生産性の低迷とは何かを意味するのか」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「本文で『生産性が上昇した場合…労働投入量が一定である限り生産された価値の総額も変わらない。こりに対して、実質GDPのように基準年の価格を用いて表示する、労働投入量あたりの商品(使用価値)総量の増大として、したがって社会で生産される商品の総価格ないし剰余価値総額の増大として現れる』とは何か」「生産性が上昇しても、商品1個当たりの価値は変わらない。しかし、商品総量は増大するため社会全体では商品の価格(価値)は増える。また剰余価値は増大する。それは経済成長として現れる」「マルクスの引用で『協業によって展開される労働の社会的生産力が、資本の生産力として現れる』を用いて、資本の生産性を説明しているが、ここでマルクスの言っている事は、資本主義社会では、協業による生産力の上昇は資本のための生産力として現れる事を言っているのでは」「今日、生産性の停滞は、労働者に責任がある。そのため『働き方改革』が必要と言うが、この論文では、その原因は新たな投資をしない資本家にあり、そのために労働生産性が低下していると言っている」などの意見が出ました。

◆次回は、10月15日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「米中相互依存経済から『新冷戦』化へ」(下)の読み合わせと意見交換。持ち物は、『経済』9、10月号。注意、『経済』9月号の「米中相互依存経済から『新冷戦』化へ」(上)は読んで参加して下さい。