現代経済学習会 『経済』8月号、「空洞化・属国化の克服と新たな資本主義の模索を(下)」読み合わせ、意見交換する


静岡市社会科学学習会は、8月18日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「空洞化・属国化の克服と新たな資本主義の模索を(下)」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「空洞化・属国化を克服するために『新たな資本主義』を提起しているが、本当に実現出来るのか疑問がある。資本の本性からまた新自由主義に戻ってしまうのではないか」「新自由主義からの転換の意味もあると思うが、以前のケインズ主義に戻るのではなく、ヨーロッパで実現している企業に対する一定の規制を含む社会ではないか」「空洞化・属国化の克服のために、①空洞化をこれ以上深化させない②空洞化と属国化を推し進める危険な投資・貿易の自由化協定からの離脱と新たな協定の非拒否を③米国が押しつけてきたすべての属国化策の転換、廃棄を提起しているが、これを実現するためには自民党政治の転換が必要ではないか」「現在の野党が政治的な力量を拡大すると共に沖縄のように保守層を含む共闘を実現する必要がある。経済界の属国化に反対する人々との協力が必要」「空洞化への認識が希薄化した時期の事を言っているが、これは意図的に宣伝されたのではないか」「価値は製造業で創造される事を理論的に掴み、国内の製造業の再建を意識的に進める必要がある」など意見が出ました。

◆次回は、9月15日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「大企業の金融重視経営への転換とアベノミクス」の学習。持ち物は、『経済』9月号