「日本近現代史を読む」第3回学習会 第1章「開国-社会変動の序幕」を読み合わせ、意見交換をする。


静岡社会科学学習は、11月10日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第3回学習会を開き、第1章「開国ー社会変動の序幕」の読み合わせと討論を行いました。

 討論では「テキストの13ページに『開国前後の世界とペリーの航路』の地図があるが、これを見ると日本へはノーフォークを出てケープタウンを経由し那覇から江戸湾に来ている。太平洋をわたって日本に来たと思っていた」「開国によって編入された国際秩序は、日本を『半未開国』とするもので、自らを『文明国』位置づけ、日本に強制した不平等条約も彼らにとっては当然と思っていたのではないか」「写真にある生麦事件は、島津久光の行列に乱入した騎馬のイギリス人たちを、供回りの藩士たちが殺傷した事件だが、その後薩摩藩とイギリスとの間で戦闘が起こった」「薩摩藩はイギリスとの戦争で武力の差を知り武力の整備に務めた。以前鹿児島に旅行した時に、島津久光の別邸の近くに反射炉があった」「テキストに『ええじゃないか』が紹介されているが、静岡でも1867年に浜松、磐田と波及し、9月以降金谷、島田、藤枝、駿府から東進して三島など東海道宿駅に広がった」「幕末の情報流通ー風説留と瓦版の所で当時の人々が『黒船』来航などの情報をいち早く知っていた事が書かれているが、島崎藤村の『夜明け前』の中でも木曾路でも黒船来航の情報が伝わり話題となった事が書かれている」「江川太郎左衛門英龍は、外国船が江戸湾に来るようになり、江戸湾の海防にも大きな関心を持った。その後伊豆韮山代官となり韮山の反射炉を建造を企画した」など意見が出されました。

◆次回は、12月8日(火)午後1時30分から3時30分。会場は、「アイセル21」第45集会室。内容は、第2章「明治維新-改革と近代化」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」。