第2回「多国籍企業と日本経済」学習会 第1部「多国籍企業の展開をどう見るか」の読み合わせと意見交換


静岡市社会科学学習会は、6月15日(火)「多国籍企業と日本経済」学習会を「アイセル21」で開きました。テキストの第1部「多国籍企業の展開をどう見るか」、報告1「多国籍企業の変化の特徴について」、報告2「デジタル多国企業の経済的覇権」を読み合わせ、意見交換を行いました。

意見交換では「テキストの20ページに『資本の支配に対抗して、世界的な資本に対する様々な規制をどう行うかが、一国的にも世界的にも非常に重要』と書いてある。」「最近の報道では、G7で各国共通の法人税は最低税率15%以上で合意とある。これなども規制の一つではないか」「デジタル多国籍企業への課税で、有形固定資産が少ないので課税が困難とあるが、利益があれば課税は出来るのではないか」「多国籍企業に進出された国では、例えばAppleとしては、建物も資産も無いので課税は、現在の法律では困難と言う事ではないか」「Facebookを利用する時に何も消費をしていない。しかしFacebookに広告を出す企業からの広告料が収入源だと思う。課税の問題で言えば、これに課税出来るのではないか」「Googleなどの検索システムもソフトとしては出来上がっている。その検索に連動している広告が収入源となっている」「企業の経済活動で重要なのが情報、消費者が何を買いたいのか、その情報を掴み、その人の向けに広告を出す。この情報源が、インターネットを使っての検索や投稿を通して把握されていく。それが膨大な量と質を持つと、市場を独占する力を持つようになる」「将来5Gが本格的に実用化されれば、トヨタは自動運転システムを運営する企業の子会社になってしまうのではないか。その自動運転システムに入らなければ、トヨタの自動車が売れない時がやってくる」など意見が出ました。

◆次回は、日時は、7月20日(火) 午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「第一部 多国籍企業の展開をどう見るか」報告3、報告4。持ち物「多国籍企業・グローバル企業と日本経済」です。