第14回2021『資本論』第2巻学習会 第13章「生産時間」第14章「流通時間」、第15章「資本前貸の大きさにおよぼす回転時間の影響」を学習する


静岡市社会科学学習会は、2月10日(木)『資本論』2巻学習会を開き、第13章「生産時間」第14章「流通時間」、第15章「資本前貸の大きさにおよぼす回転時間の影響」を学習しました。

第14回『資本論』学習会の様子

 意見交換では「労働は、時間とか期間という言葉で言い表していて、流通は時間という言葉で言っているが、この時間と期間の違いは何か」「労働期間の方は、期間内労働が注がれている時間と労働は注がれてはいない時間の両方が含まれていると思う」「401ページに『短距離よりも長距離にわたるほうが輸送の相対的な安さはいっそう大きくなるということがある』と書いてあるがどの様な事か」「ここでは『安さ』を問題にしているので、輸送の時間は短縮されたが、その輸送にかかる全体の経費は高くなる事があると言う事ではないか」「『資本遊離』とは何か、また『流通期間が倍数の場合には遊離はないのです』と言っているがどの様な事か」「資本の遊離とは、資本が余る。資本が遊ぶ、必要としている資本額回収されていないので今ある資本は一時的に再投下する事が出来ない状態にあると言う事だと思う」「流通期間の倍数の事だが、例えば生産時間が6時間、流通時間が6時間ならば、資本は遊離しないで連続して投下する事が出来る。生産時間が3週間で流通時間が9週間の場合も、3週間の生産が終わった時には、9週間の流通が終わり資本が回収される時点と生産を再開する時点が重なるので、やはり資本が遊んで生産の再開を待つという事はない。しかし、生産時間が3週間、流通時間が8週間という事になると、流通が終わり資本が回収される時点と生産を再開する時点が異なる事から、資本が一時的に遊離する事があると言っている」など意見が出されました。

◆次回は、2月24日(木)午後6時~8時。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第16章「可変資本の回転」第17章「剰余価値の流通」。持ち物は、『資本論』第2巻   (新版・新日本新書版の第6分冊)