「日本近現代史を読む」第6回学習会・昼の部、開く


第6回学習会を6月22日に開き、7名が参加し第9章と第10章を読み合わせと討論を行いました。
討論では、「85ページの『憲法にもとづく政治をおこなえという運動を展開しました』と言っているがどのような事か。」「当時は、内閣の首班は天皇によって指名されて組閣が行われていた。これに対して選挙で選ばれ政党による組閣を要求する運動として行われたのではないか。」「日本でもロシア革命の成功に、一労働者が息子に『おまえでも首相になれる時代がきたぞ』と言ったと言われるように大きな影響があった。このよう影響は運動の背景にあったのではないか」「87ページに米騒動について書かれているが、この時代にこのような運動が起こった事に驚いている。」「ロシア革命への干渉のため軍隊が出され、その食料確保のために米が買い占められた結果、米価が高くなり米騒動が起こったが、この時期は、いろいろな社会運動が出てきている。」「背景に、第一次世界大戦後の世界の変化があるのではないか。ロシアでの社会主義国家の成立、ヨーロッパでは帝政が相次いで崩壊し、アメリカのウイルソンによる民族自決を尊重する政策など、このような影響が日本にもあり、『大正デモクラシー』と言われ、国民が要求を掲げて運動する時代へと変化をしていったのではないか。」「88ページに『日本共産党が密かに結成され』と書かれているが、当時の社会主義運動の中でどのような位置であったのか」「社会主義運動や社会改革運動が活発になってきたが、日本の民主化を妨げている天皇制については全く触れていない。日本共産党が民主化のためには天皇制をなくさなければなせないと主張した。その点で先進的だったのではないか」「よく日本の戦争を15年戦争と言うが、91ページにあるように、北伐阻止をねらった日本軍の動きなどもあり、日本の中国侵略はこの時期から行われていたのではないか。」などの意見が出されました。
次回は、日時7月27日(金)午後2時~4時15分。会場 「アイセル21」第42集会室。内容 「第11章 大陸への膨張と政党政治の後退」と「第12章 日中戦争と戦時体制の始まり」読み合わせと意見交換 。持ち物 「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)です。

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