「日本と世界の近現代史」第9回学習会・昼の部開く 「『資本論』を読むための年表」、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の1~6を読み合わせ、意見交換する。


第9回学習会を11月8日に開き「『資本論』を読むための年表」の第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の1~6を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「友寄さんは、『世界の資本主義の生成と発展(経済的土台と上部構造)』のように分かりやすく土台と上部構造の表として、歴史をまとめたものだと感心している」「22ページの「商品を生産するということは、この生産様式を他の生産様式から区別するものではない。」とあるが、商品とは何か、資本主義社会での商品とその他の社会での商品とどのように違うのか」「商品とは、交換を目的に作る労働生産物の事で、日本で言えば、江戸時代にも商品生産は行われていたが、江戸時代はの支配的な生産のあり方は、農民が米を生産し、それを年貢として納めて成り立つ封建制社会であった。明治以後、「富国強兵」の下で工業化が進められ、資本主義的な商品生産、資本家が労働者を雇い生産物を売り利益を得る社会へと、そして労働者は資本家に搾取される社会へと進んで行った。この生産の仕方が支配的になっていった。」「23ページに『現実社会で流通している通貨全体の19%にすぎず、圧倒的部分、つまり8割以上が銀行券や銀行の預金通貨になっていました。』とあるが、預金通貨とは何のことか」「銀行通帳に銀行に預けてある貨幣の額が記載されているが、これが預金通貨の事で、この銀行に預けている通貨のやりとりで通貨の支払いや受け取りが行われている事ではないか」「25ページに『直接的生産者の収奪は、無慈悲きわまる野蛮さで、もっもと恥知らずで汚らしくて、もっとも狭量で憎むべき欲情の衝動によって遂行される』とあるが、この直接的生産者とは何のことか。」「同じページに『農村の生産者である農民からの土地収奪が、この全過程の基礎をなしている』とあるの、農民の事を言っているのではないか。イギリスでは土地を農民から暴力で奪い取る事が行われた」など意見が出ました。

◆次回は、12月13日(金)午後1時30分から。会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、テキストの第1章7の読み合わせ、意見交換。テキストは、「『資本論』を読むための年表」。

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