世界に広げたい憲法9条 改憲阻止し憲法を暮らしに生かそう


静岡市『学習の友』学習会

今回は1月号です。始めに国際ジャーナリストの伊藤千尋氏の「世界中が9条の精神で満ちるまで-世界の人びとから学ぶ9条の価値」を読み合わせしました。伊藤氏が確認しているだけで、日本国憲法9条の記念碑が、外国で2箇所、日本国内に13箇所あるのだそうです。スペイン領カナリア諸島のグランカナリア島のテルデ市に「ヒロシマ・ナガサキ広場」があり、その中央正面に9条の条文を焼き付けた碑があるのだそうです。96年当時の市長が提案し、市議会が満場一致で建設に同意したのです。2015年にはトルコのチャナッカレ村で同様に記念碑が作られました。これは、テルデ市の記念碑を見た日本女性がトルコの村で憲法9条について話したところ、村が土地を提供したのです。国内では、6箇所が沖縄にあり、最新の碑は藤枝市にあるそうです。各地の碑は憲法9条の大切さをもっと認識してほしいという人々の願いの表れだと指摘します。中米コスタリカは1949年に2番目に平和憲法をつくり、軍隊を廃止しました。86年就任したアリアス大統領は、内戦をしていた周囲の3つの国を回って戦争を終わらせ、そこ功績で翌年ノーベル平和賞を受賞しました。日本では戦力不保持の憲法を無視し自衛隊はあり、海外派兵・武器使用容認と憲法違反を政府が続けています。コスタリカを含め海外では憲法に違反した行為には、国民は訴訟も含め毅然とした対応をしています。憲法を生かすべく行動しようと呼びかけています。